The Smashing Pumpkins 2010.8.11 at 新木場スタジオコースト
OPEN17:00 START18:00
 
サマソニに行かなかった最大の理由。
それがこれである。

スマパンの単独公演。
正確に言うと「単独ではない」
ロッキンオンジャパン級の前座が2組。しかも日によって違うグループが努めている。
今日は アシッドアンドロイド と 凛として時雨 である。

すでにジミーチェンバレンが脱退し、イハとダーシーも絡んでいない再結成。
今のスマパンはビリーのソロプロジェクトである・・・。
それでもメランコリックな90'sを再び聞きたい。
そう思うのはオレだけじゃないはず。

前日のレポやツィッターでスマパンの出番が20:00前後と分かっていた為、19:30に入場。
場内はさすがの混雑振り・・・ってそんなでもないかな?当日券でてるし。
じっくり聞きたいので、1.5階の手すりのあるバルコニーへ。ここなら最前列(笑)
少し高いところから会場内が一望できる。

20:00ちょうど。
スマパン・・・というかビリー・コーガン登場。でかいなあ。
パッと見はスマパンである。

でビリーの轟音ギターもそのまま。メンバーのテクもかなりのものだ。
けど、新しい曲が響いてこない。

・・・ZWANでやってた方が良かったんじゃないか・・・。
これでスマパンと言えるのか。
そう思った瞬間のtodayのイントロ。
モヤモヤはふっとんだ。まぎれもなくスマパンの音だ。

美しすぎる旋律と轟音。
1979もEyeも・・・ああスマパンだ。

ビリーが歯でギターを弾くジミヘンばりのパフォーマンスを見せたり
パフォーマンスは悪くない。

そしてTonight、Tonightが鳴らされ、最高潮に達した会場を見て
やっと気がついた。
スマパンは、もう新しいものを生み出せない・・・。
悲しいけれど、オリジナルのメンバーの頃の楽曲のクオリティが高すぎて、
今のスマパンでは演奏することはできても、生み出すことはできないのだ。

余りにも悲しい現実と、美しく懐かしい演奏。
轟音にリミックスされたようなAdoreを聞きながら、演奏することしかできないスマパンを見続けた。

アンコールは1曲のみ。それでも2時間近くやっている。
ラストはBllet with Butterfly Wings。スマパンの中でもグランジ節全開の曲だ。
言うまでも無く、素晴らしい。そして完璧だ。
完璧な、再生作業だ。

さよならスマパン。
聞きたくなったらまた行くかもしれない。
でも、やっぱり
さよならだったんだ。