サマソニに行かなかった最大の理由。
それがこれである。
スマパンの単独公演。
正確に言うと「単独ではない」
ロッキンオンジャパン級の前座が2組。しかも日によって違うグループが努めている。
今日は アシッドアンドロイド と 凛として時雨 である。
すでにジミーチェンバレンが脱退し、イハとダーシーも絡んでいない再結成。
今のスマパンはビリーのソロプロジェクトである・・・。
それでもメランコリックな90'sを再び聞きたい。
そう思うのはオレだけじゃないはず。
前日のレポやツィッターでスマパンの出番が20:00前後と分かっていた為、19:30に入場。
場内はさすがの混雑振り・・・ってそんなでもないかな?当日券でてるし。
じっくり聞きたいので、1.5階の手すりのあるバルコニーへ。ここなら最前列(笑)
少し高いところから会場内が一望できる。
20:00ちょうど。
スマパン・・・というかビリー・コーガン登場。でかいなあ。
パッと見はスマパンである。
でビリーの轟音ギターもそのまま。メンバーのテクもかなりのものだ。
けど、新しい曲が響いてこない。
・・・ZWANでやってた方が良かったんじゃないか・・・。
これでスマパンと言えるのか。
そう思った瞬間のtodayのイントロ。
モヤモヤはふっとんだ。まぎれもなくスマパンの音だ。
美しすぎる旋律と轟音。
1979もEyeも・・・ああスマパンだ。
ビリーが歯でギターを弾くジミヘンばりのパフォーマンスを見せたり
パフォーマンスは悪くない。
そしてTonight、Tonightが鳴らされ、最高潮に達した会場を見て
やっと気がついた。
スマパンは、もう新しいものを生み出せない・・・。
悲しいけれど、オリジナルのメンバーの頃の楽曲のクオリティが高すぎて、
今のスマパンでは演奏することはできても、生み出すことはできないのだ。
余りにも悲しい現実と、美しく懐かしい演奏。
轟音にリミックスされたようなAdoreを聞きながら、演奏することしかできないスマパンを見続けた。
アンコールは1曲のみ。それでも2時間近くやっている。
ラストはBllet with Butterfly Wings。スマパンの中でもグランジ節全開の曲だ。
言うまでも無く、素晴らしい。そして完璧だ。
完璧な、再生作業だ。
さよならスマパン。
聞きたくなったらまた行くかもしれない。
でも、やっぱり
さよならだったんだ。
|