1 Fuji Rock Festival 2011 2011.7.29〜7.31 at 苗場スキー場
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2日目 7/30

2日目。

とりあえず、午前中は12:00に会場に付けばOKというゆるい入り予定。

まあ、ファウンティンオブウェインとフューネラルパーティー、ウ―ライフが横並びで被る激戦の時間帯ではあるんだけど。
そんなわけで10:00くらい起きて、ボーっとしながら外を見る。

ぱっと見は、ただの曇り空に見えたが、窓を開けると、雨が降ってる。
うーん。二日連続で雨か〜。
ツレに聞いた所、夜中は雷とかすごかったらしい。知らんかった。

そんなわけで、今日も上下に活躍のノースフェイス。
フジに来るなら、アウトドアブランドのレインウェアはチケット以外で最も重要なアイテムだ。

玄関に行くと、靴が洗って干してあった。
オーナーはいない。バスの送迎で出てるみたい。
うむ。綺麗になってるぞ、オーナー。
まあ、数分後には、また泥まみれになるんだけどね。

ツレの靴は、メッシュの川遊び用のサンダルと靴の中間のやつだったので泥には耐性がない。
オーナーが助言してくれた通り、コメリに行ってみようと言うことになった。
おっさんのくれた地図は、全くの無意味なので(ごめんね)スマフォでコメリを検索。
・・・あった。どうやら17号を苗場から逆方向へ行くとあるっぽい。
湯沢ICから300〜500mほど先に行った所でコメリを発見。なんだ、意外と近いじゃねえか。
 
コメリに入ると長靴売り場は、フジロッカーズに買い荒らされて、サイズがない。
とりあえず、唯一あった、絞りの無い、フツ―の長靴で十分らしいので、それを買わせる。
その間に、オレはとなりの「のぐち」(スーパー)で寿司とアイスを購入。

ふっふっふ。さすがのフジでも、寿司は食えまい。

会場に着いて、二日目の陣を貼る。
レジャーシートは毎日交換できるよう三枚準備がある。
ツレは「今日は一日レッドマーキー」らしいので一人で、ふら〜っとグリーンへ。
FOWを待つ。
モッシュピット内の後方で座っていても、特に困らないくらいのゆるい混雑度。
人気がないわけじゃないと思うけど、ノリ的に、おしくらまんじゅうのノリじゃないし。

登場したFOWはなんだか1stのおぼっちゃんバンドのイメージはなくて
西海岸のパンクバンドっぽい形相。あれ?オフスプっぽいんだけど・・・。
でも音はそんなことなかった。安心。
 
新作が出たばっかりなんで、そこからのナンバーが多くなるが、Someone to Loveやメキシカンワインは秀逸。歓声もひとしおだ。
締めのステーシーズ・マムは大歓声。みんなで飛び跳ねる。
なんつーか、この曲はメロディだけでなく、歌詞も結構面白いし、楽しくなるよね。
いわゆる、ませた少年の「ガールフレンドのお母さんが好き」という心情なんだけど
そんな平和なノリでみんなで飛び跳ねる喜び。ピースフル。

RA RA RIOTとデジタリズムは気になるけど、それ以外は予習してないレッドマーキー。
そっちに行ってもしょうがないので、一人で会場の奥へ、奥へと突き進む。

アヴァロンではカジヒデキが異常なくらい人を集めていた。

あそこに入場規制はないが、はっきし言って人の入れるすき間は残ってなかった。

寿司を食ってから意外と時間が経っていたのでステージ目当てというよりメシのブースが空いているという理由でオレンジへ。
チキン&ハンバーグのロコモコとスクリュードライバーで一休み。
 
マテパワーとかいうファンクっぽいノリを見ながら、イスに座ってメシを食う。
うーむ。しかし携帯は繋がんねえなあ。 腹が満たされたので、またも旅路へ。

ホワイトに戻ってみる。 パトリックスタンプ。
エネルギッシュだなあ。

えーと・・・資料は・・・おおお。ファールアウトボーイのVoかぁ。ソロでやってるんだね。
バンド自体に思い入れがないので、数曲見てまたもアヴァロンに。

一人なのを良いことに面白いステージを探しながら、さ迷うジプシー。
で、ジプシーアヴァロン(笑)
なんだよそれって感じだけどちょっとアトミックカフェは気になった。

おときさん登場。曲よりも原発に対するトークがほとんど。
アトミックカフェは脱原発のイベントだけど、反原発がファッションみたいに扱われることはファッ×だと思う。
だから、何のアイデアもなしにヒステリックに反原発をドヤ顔で喚くブタは好きじゃない。

原発の目的は、エネルギーの確保なわけであって、3.11以来、その論点が
「安全なエネルギーの確保論」から、「不正を隠した悪の象徴と被害者」の
図式にすり替わってしまっているように思う。
利権の絡む事業推進に、強硬な手段で反原発論の弾圧が行われたことについては
もちろん批判されるべきであり、コントロールできない状態で原発を稼働させ、
あまつさえ事故の処理すらままならない連中を擁護する気はサラサラないのだが、
「私たちはウソをついたあなた達を許さない」っていう風潮はどうなんでしょう。
いや、もちろん福島の人達が言うことも分からなくはないけどね。
都内の若者が『被害者の会 代表』みたいな顔で、「許さないぞー」って、オマエ誰なんだよ…と。
今まで、何のアクションもせずに、事故が起きた時に、急にみんなで被害者ぶるのはやめようぜ。
のうのうと原発が送る電気をむさぼって暮らしてきた日本国民は全員が 被害者 と 加害者 の二面性を持っているはずだろ。
民主主義って完璧なシステムじゃないんだよ。
あえて声を挙げるとすれば「自分達は未熟だった。今からでもエネルギーの作り方を見なおそう。」ってのが個人の意見です。

意外にも、音楽以外の話で引っ張っちゃいました。だって、音楽的な要素はなかったんだもん。
アトミックカフェの目的自体は、思想の押し付けではないはずなので
こういう「考える時間」を持ったことは、よかったんじゃないだろうか。

座りっぱなしで、話を聞いていたので、体力は結構あまってる。

ホワイトで10-FEETを横目に歩いていると・・・あ!出た!
今年はハートの被りものだ!
 
・・・うーむ・・・なんか、予算的にも形状的にも守りに入ってるなあ。
一応、設定の縛りとしては、普通のハートはハッピーな連中でブレイクハートはテンションが低いって設定。
みんなフレンドリーで去年までみたいに「ガオ―」とか、襲ってくる様子は無い。
心情を考慮してるってことなのかなあ。

ハートを尻目にグリーンでハナレグミ…の前にオアシスエリアでもち豚のタレカツおつまみを買う。

キュウリもついてて結構ボリュームある。これで400円は安いなあ。
食ってみると…うわっ!うめえ!なんじゃこりゃあ。
店ののれんをよーく見ると、ちいっちゃく「湯沢ニューオータニ」って書いてある。
おお。ニューオータニだったのか。たしかに後ろで揚げてるのは、調理服だし、バイトって感じじゃない。
プリンスのお膝元でニューオータニも店を出すとは。湯沢の連帯感、恐るべし。
でも、こうやってひっそり看板掲げて、横並びな感じは好感もてるね。
2件となりの、昨日食った米粉の揚げ物の店は、二日目から店じまい。
一気に値下げして売りきったみたい。なんか地元の組合っぽくて、採算度外視で店を出してたのかも。


ハナレグミを聞いてたら、ちょっと眠くなってきた。結構寝たはずなのに…。
起きた時には、バトルスの出演が迫っていた。
やべえ、マーキーのRA RA RIOT見逃した。まあいいか。
ホワイトでやってる復活のGET UP KIDSも気になるけど、ここはバトルス。
今日は、後半に見たいのが被ってるんだよなあ。昼すぎに、ちょっと回してくれても良かったのに。

バトルスは、新作の気持ちの悪いアイスのジャケも気になるし、映像でも遊んでくれそう。
モッシュピットに入ってみたが、中は空いてる。遠巻きに見てる人多し。このバンドはどの距離で見ても楽しめるしね。

準備の段階からザワザワ開始。
その理由は勿論、並べられた楽器の構成。ハの字に置かれたWキーボード。
やたらと位置の高いクラッシュシンバルが一個だけ置かれたドラムセット。
なんだコレ…。
ザワザワ……ザワザワ…。

バンドの登場と共に、疑問が一気に解決。

キーボードは、間に立って両手でガンガン引きまくるためのもの。
ドラムは、キメのタイミングで思いっきり「カシャーン!」ってやるのに見栄えが良い。
うーん。すげえ演奏の仕方。大道芸に近いぞ。
演奏に気合が入りすぎて、汗だく。上半身裸でビールをグビグビ。キリンビールなんだね。
基本的にステージ上で飲んでるビールは、みんなキリン。ハイネケンじゃなくて良いのかしら。

しかし、よくこれで体力が持つな。フェスだから1時間だけど、それ以上の演奏は無理だろ。
普段のLIVEはどうしてるんだろう。 Voの入ってる曲はカラオケです。ちょっと残念。
映像で出てくるんだけど、実際に来てほしかったな。
バトルズは、感動と言うより、感心して終了。
良いもんを見せてもらった。

さーて、今日はこっからが問題だぞ。
このままいればスカパラは見れる。そして、スカパラは絶対に盛り上がる。
フェスでスカパラがスベッったことは一度もない。うううう。見たい。
でも、そうすると途中でホワイトに抜けてADFを見ると後ろの方になっちゃうはず。
ADFも絶対に盛り上がる。それはもう、前回の経験からして間違いない。

どっちを取るか…。

こうして、後ろ髪を引かれる思いで、グリーンをあとにするオレ。
スカパラ…日本でいつでも見れるし…なんて自分自身に言い聞かせて、大移動が始まる前の空いている道をひた走る。

陽はすっかり落ちて、途中、なんだかキラキラした誘惑に数多く出会う。
ADFへの行く手を阻むように。
 

 
すっかり写真をバシャバシャしてるうちに時間が押してきた。
いかーーーん。

ホワイトステージは、ADF待ちが、今か今かと佇んでいた。
イスを持ってるので、さすがにADFで最前列ゾーンは危険(周りの人が)。自粛して、踊るスペースのある場所まで下がる。
そして、定刻通りにADF登場。

怒号のような歓声。そして、なんとかスカパラ途中で切り上げて参加しに来た人でホワイトの後ろはパンパン。
やっぱし、あーなったか。

ADFはUKのバンドだけど、インド・バングラディッシュ系ということで、バンド名にもある通り完全にアジア色。
フジの常連として、日本への愛情も強い。
今回は、全てのアーティストが日本の現状に哀悼の意を示してくれるけど、ADFのそれは、他の海外勢より親近感がある。
メンツが度々変わっても、いつもフジでの爆発に影響なし。
そんな、いつも通りの異常なまでの盛り上がりでLIVEは頭っからクライマックス。
つくづくADFってフジっぽいバンドだよなあ。
お決まりのLIVEパターンで、ガンガン盛り上がる。

余談だけど、ADFを見るなら、絶対予習しといた方が楽しめる。これは間違いない。
FryOverとかはいっつも練習時間をくれる。掛け合いの時はフラヨーバって発音すると歌いやすいです。

そこかしこで歓喜の雄たけびが上がりまくり、ここは動物園かってくらい自由な時間。
やっぱ楽しいな〜。
ペットボトルの水がバンバンぶちまけられて、また雨が降ってきたのかと思うくらいテンションはヒートアップ。
すごい時間が経つのが早く感じて、あっという間に終了・・・?オイ、まだ5分あるぞ!
と、思ったら、すぐにアンコール。よしよし。
ラストのFortress Europe?のイントロで、みんな最後の大爆発。色んな物が宙を舞う。
やりきった感じで、蒸気があがり、ADF終了。みんなお疲れさん。

この後はグリーンではフェイセス。ホワイトではインキュバス。どっちもパッとしねえな〜。
つ−か、コレのあとじゃ、何見てもまったりだよな〜。
とりあえず大御所のステージでもなめとくかって感じ(何様だ)でグリーンへ向かう。
おお、音でけえなあ。

・・・・・あれ?スクリーンに映し出されたその姿は・・・まさか?ロン・ウッド!!
来てんの!?え〜うっそ〜。まじで〜?来ないって聞いてたんだけど〜。
グレン・マトロックもいるし、セックス・ピストルズとローリングストーンズの共演。
Voは、まあミック・ハックネルだけど、しょうがない。
でも、仮に、仮にだけどロッドスチュワートが来てても、おっさん以外はガッツリとは見ないんじゃないかなあ。
そんなグリーンのノリ。
でも、ロンは楽しそうにやってるし、人は集めてるよなあ。
もしも、ミックにフジの話をして、ストーンズが来るようなことになったらすげえことだな。
サマソニがポールマッカートニー呼ぶって話より現実味ないけど。

陣地でツレと合流。ふむ、今日はお互いにほとんど単独行動だったなあ。
今日の結果を伝えあう。
スカパラは、やっぱり超盛り上がったようで、改めて見たかったな〜と思わされる。
まあ、こういうのもフジの楽しみ方の一つでもある。

まだ、インキュバスも始まってない時間だけど、見るものも無くなってきた。
80kidzまで待つか悩むが、こないだのLIVEを見る限り、バンドスタイルになって質が落ちたのは明確。
こうして出した結論はルーキー・ア・ゴーゴーだった。つまりは、宿に帰る途中を意味するのだけど。
 
ルーキーに来ると、何故かロープで占めだされた状況。なんだこれ?殺人事件でも起きたか?
…こんな早い時間に来たのは初めてだったので、よくよく確認すると10:30〜のオープンてことだ。
今は、オープン待ちの状況。へーーー。

会場が開き、内部をうろうろ。バーを覗いたり。準備中のステージを見たり。
と、お化け屋敷という催しを発見(写真 右下)
 
どうやら、階段を上がってスタートし・・・え?右の草むらに抜けて、何故か右下の建物から出てくる。
別の意味でこええ。
安全面とか・・・。

色々歩いていると、「夜はJAZZ、JAZZは夜」なんて掛け声が聞こえたので
建物に入ってみるがバンドの姿は無く、DJが回してるだけっぽい。

え〜これは楽しめないよ。
なんだかなあ。

しようがない、今日は早めに帰るか。と思ってクルマに乗ったら、ツレが「ラーメンが食いたい」と言い出した。
屋台で食えば良かったじゃねえかと言うが
「いやあ、そんなんじゃなくて、ちゃんとした店のやつが食いたい」

コイツの言う「ちゃんと」の意味が全くわかんないが、コメリの近くは市街地っぽいのであるだろうと
勝手に予想して車を走らせる。

走ること20分。予想通り、ラーメン屋発見。
クルマを止めると店員が出てきた。あれ?のれん上げられちゃうのか?と思ったら
「出迎えに来た」と。
・・・VIPあつかいだ。
ラーメンかつけめんか聞かれる。どうやら入り口が違うらしい。意味あんのか?
そして食券を買う・・・って結局、券売機なんじゃねえか!!

湯沢の人たちは細かいボケが多いのだろうか。
ラーメンは博多とんこつだったし。
味は可も無く不可も無く。そして、またもや見送られて宿へ。
・・・なんだったんだろう。親切すぎねえか?
カギ渡しといたらクルマ回してくれたんじゃねえか?
いや、朝行ったら「ラーメン屋は数年前に潰れましたよ」のタモリが出てくるパターンのやつだろうか。

ホテルに帰るとオーナーがいた。
オーナー「今日も雨だったね」
ツレ「あ、でも長靴かいましたよ。ホラ」
オーナー「それ、おばちゃんとかが履くやつじゃないの」

お前が長靴買った方がいいって言ったんだろうが!

こうして、フジは最終日に向かうのです・・・。

3日目につづく・・・・


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