今年で30シットルケノケ。
そんなオッサンの入り口に佇むオレに訪れたのは
会社の健康診断。
・・・今年から人間ドックなのだ。
健保の検診センターに入り、浴衣みたいなのを着る。
ちょっとスパみたい。
途中までは普通の検診メニューと変わらずだ。
ただし、なんか順番が違う。
毎年、検尿が最初だったので、今年はオシッコしたいのをちょっと我慢して
望んだわけだが、いつまで経っても検尿に回らない。
・・・だいぶオシッコがしたくなってきた。
検診で漏らしたら、間違いなく「健康な大人」としては扱ってもらえまい。
我慢の末、なんとか検尿を終えると、ここからは新メニュー。
超音波検査だ。
同じ年くらいの検査の女性が、いきなり個室でオレのパンツの中にタオルを放り込む。
「????!」
んで、「息すって」
言われるがままに吸う。
「止めて」
止める。
そしたら、お腹をぐりぐりぐりぐり〜。いてええ。
何すんだこの女。ドSか。
・・・・というか、息はいつまで止めとけばいいんだ?
・・・・忘れてるのか?死ぬぞ?
ちょっとくらいならバレないかな?と思って息を少しはいたら
「息止めて!!」
・・・息の根が止まってしまいます。
で、ぐりぐりぐりぐり〜。いてえって!
あまりに、滑稽なので、笑いのツボにハマってしまった。
いかん。これは悪循環だ。
笑って、息が漏れる→女が怒る→ぐりぐり強くなる→なんだこの状況→うける
の繰り返し。
終わった頃にはぐったりしていた。
と、今度は噂のバリウム検査。
ゲップの元を飲まされたのに、ゲップ禁止を命じられる。これもかなりのSプレイだ。
で、なんかドロドロしたのを飲み干す。量が多い。
んで、NASAの開発した宇宙遊泳装置みたいなので360度ぐるぐるされる。
うわあ・・・気持ち悪いよお。
全部終わって、ご飯が出てきた。
さんざん弄ばれた挙句にメシを食えと。
ちょっと食欲はないのだが・・・。
ところが・・・ウマイ。
なんだコレ。すげえウマイ。
どうやら、健保が提携している高級料理店のメシらしい。
前までの小汚い病院から、最新鋭の検診センターに変わって、
メシがウマイのはありがたい。
あの病院でこんな検査されたら、泣いて変えるところだった。
そして、最後に下剤を渡された。
・・・そう、バリウムは出さないとエライコトニなるのだ。
なんか出す為にメシを食わされたと感じると切なくなる。
一日を振り返って人間ドックを総括すると
ドSプレイをされているだけのような気がしてしまう、初めての体験だった。
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