1 Fuji Rock Festival 2010 2010.7.30〜8.1 at 苗場スキー場
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1日目 7/30

AM 7:00。
雲は厚いが、雨は止んでいた。
これままなら涼しいだけで済みそうだ。

ツレを拾って高速へ。空いてる・・・。
いやあ、快適。だらだら走ってたのに、湯沢についたのは 9:30。

そんなわけで、宿泊先のロッヂに先に入ることに。宿泊は夜からなのに、部屋を使わせてくれることになったのだ。
今年は例のオトギリソウではなく、みつまたのロッヂに泊まる事に。
会場からは、大体20分くらい。価格的には非常にリーズナブル。いいんじゃないでしょうか。



会場より先に宿の紹介をするのは初めてのパターンだけど、まあやっぱツッコミどころはあるよね。
それがこの辺の宿のいいところでもあるんだけど。

まずは、そのちょっと変わったつくり。オレが金田一少年だったら、絶対に殺人事件が起こっている。
最初に気になったのが、扉のノブの位置が異様に低いこと。腰を曲げずにはつかめない・・・低すぎねえか?
さらに部屋の入り口に換気の空気口が。

雪国ということもあって床が「底上げ」?されてるってこと。
もしや・・・・地下の抜け道が!
ってことになりそうな部屋。

そして・・・全く落ち着かない部屋の明かり。
 
ステンドグラスか!
「わ〜キレイ・・・」ってなるか!!しかも電球はオレンジのタイプだ!
いいんだよ蛍光灯で。フツーの白い光で!

オーナーが若いのに凄い、良い人で色々言うのはホント申し訳ないんだけど・・・
ただ、オーナーも人が良い理由が・・・
C/I作業の際に「鍵はお預けしちゃいます。24時間出入り自由です。特に受付に人がいなくてもC/Oして大丈夫」
やたらと自分がいなくても好きにやってオーラを出してくる。

・・・オーナー!あんた、フツーにFUJIROCK行く気でしょ!
今すぐにでもC/I 作業終わらせて会場に向かいたいでしょ。
ブログにも書いてたもんね。

そんなFUJIROCK殺人事件の謎を解き明かして苗場に。10:00を回ったくらいで、場内1への入場はスムーズ。
 
が、雲はどんどんドス黒さを増していく。
なんて不安な天気。

駐車場の脇を抜けてリストバンド交換所に着くと、長蛇の・・・長蛇・・・あれ?いつにも増して列が長くねえか?
最後尾を探してどんどん来た道を戻る。

なんと、車を降りた地点まで戻ってしまった。
なんだよこの長さ。こんな事あったか?

大体30分くらい掛かってリストバンド交換。
毎回ヒモが長くて、余って遊んでる部分が腕に当たるたびに「虫!?虫なの!?」と思ってしまうリストバンド。
針で止める方式。去年からこうだったけ?忘れた。
これなら折りたたんで針で止めちゃえば短くできるな。
  
て、思ったら・・・アラ?
ポッキリ逝きましたね。よわ!針の強度よわ!
仕方なく折れたリストバンドを交換に。そしたら結構、同じ境遇の仲間がいた。
オレが「あの〜針折れたんすけど」と言ったら、続々と「オレも」「アタシも」と。
同じグループかと思われるだろ。

恐らくみんな束ねて留めようとしたんだろう。その証拠に「あ、ハサミで余ったの切ってもらっていいですか?」って言ったら
「オレも」「アタシも」って。

13年目の真実。長くて余ったストラップは、受付で切ってもらえる。

会場に入る前に小腹がすいたのでフライングして、グッズ売り場前のコーナーでクッパを買う。

「クッパ600円です。」ハイハイ・・・、水も必要だな。「水もください」
「ハイ、200円・・・・・・・・あ!800円です!!」
時そばか!(注・今何時だ?ヘイ3つです。という時間を聞くたびにそば代をごまかす有名な落語)
オレが勘定をごまかそうとしてると思ったか!

ちなみに、このクッパは異常なほど辛かった。


今年のゲートはちょっとメキシカン。そして相変わらずの荷物スルー。この場所のバイトが一番楽だろう。
今年は『ブブゼラの持ち込み禁止』令がわざわざ購入者にメールできたけど、ブブゼラはでかいからねえ・・・。
それがはみ出してなきゃ、ここはスルーらしい。
まあ、そういう問題じゃねえけど。


今年もいつもの場所にやってきて陣を張る。
おなじみだなあ。

スーパーフライが終わったあたりだったんで、クッション枕を膨らませて寝る。
・・・・・・。
・・・・・・ジャジャーン。

ありゃ?早いな。
そんなわけでグリーンへ。
 
ASHだーーー!

ホワイトのトリを飾ったこともあるASHを、グリーンのあっため役として使えるくらい今年のフジは絶好調。
いやあ、好きだなあASH。
いくつになっても新人ぽさが抜けないフレッシュなバンドだよね。
ヘタウマ?なのかなあ。別にそんなこともないような気がするけど。ASHを聞くと自分も10代のころが蘇ってくる。
数年前にまぶたにカカト落としを食らった「カンフー」も今年は明るいところで安全にはしゃぐ。
新譜が出た後なので、新譜中心かと思ったけどなんかベストの構成っぽかった。グリーンということで一見さん向けにセットリスト組んだのかな?

すっかり暖まった所で、後ろを見ると、「おお、混んでる」
金曜日はMUSEってこともあるんだけど、トムヨークも来るし、個人的な予想としては多分、今年は三日間通して混んでるような気がする。
 

ちょっと動いて、また小腹が空いた。気温的には涼しいし、スポット天気では雨まではもう少し時間があるし
空いてるご飯処「ワールドレストラン」へ
 
でかーいパエリアも気になったけど、始まったばっかりって事で、フィッシュ&チップスとハイネケン。ゴールデンコンビだね。
このフィッシュがでかい!すげえでかい!で、塩がうめえ。
多分、本場イギリスのクソまずいフィッシュ&チップスよりうめえ。で、大自然のハイネケンも最高にうめえ。
これもフジの幸せ・・・・・・・。
幸せ・・・・。
幸せ・・。

そんな幸せを噛み締めて気がつくと・・・
「行きますよ」
・・・・あれ、数分間記憶がねえ。
「ヨダレたらして寝てましたよ」

うーーむ。あまりの幸せに、本当に夢心地になっていたとわ。
でグリーンのクリブスをちょっと見る。
ジョニーマーだ。

既存のバンドに大物が加入するって、すげえ珍しいパターンだよなあ。
日本で例えたらサカナクションにPATAが加入するみたいな感じ?全然違うか。

 
林道を抜けて、ホワイト手前のところ天国。
おお、バッファローマンみてえな角ができてる。おお、ラビアンローズみてえな花が咲いてる。
なんか、飾り付けが徐々にでかくなってきた。金の掛かったフェスっぽい。

しかし、今年は外人客が多い。日本人かと思っても、アジア系の外人だったり。
なんだろう、フジの評判が広がったか?それとも英米以外で初LIVEのトムヨークを見に来たか。
 
ホワイトを抜けて、ヘヴンにやって来た。
マスタングってやつららしい。予習ゼロでも楽しめるのがヘヴンのいいところ。安定した空気。
まあ、感動はなかったっす。

んで、今度はオレンジコート・・・なんかミミズのおばけみてえなオブジェが。
今年はどこもオブジェがすげえ。オレンジのステージも飾り付けされちゃって、なんかどこも豪華になってきたなあ。
 
 
オレンジでやってたのは日本のバンドコラボみたいなんだけど、時間帯が悪かったのか踊ってるだけ。
正直、横の出店の「ワニのBBQ」と「ダチョウのBBQ」(どっちも写真の肉は真っ黒・・・)の方がインパクトが強かった。

 
今年もストーンサークルにやってきた。体力がある間だけの特権。
フジの最深部だ。

ドッグランにやってくると早速いぬがいた。
   
うひょ〜。転がってんなあ!なんか気持ちいのかな?あそこのポイント。
近づいてみよう。
   
   
・・・・・・
・・・・・・
いや、もう、なんか病的に転がり続けてるけど・・・大丈夫?

その後、立ち上がって、なんかオレのすぐそばまでやって来た。
・・・・・・なんだ?エサでも欲しいの・・・・・「ゲロゲロ×××・・・・」

うおい!!ゲロ吐いたぞ!
「おめー、回り過ぎだって!!」っていぬに言ったらみんな爆笑してた。
いぬはチラッと俺の顔見て「すんません」みたいな感じで帰っていった。もう転がんなよ。

 
ストーンサークルに戻ると、なんか楽器の貸し出しが始まってる。
なんだこりゃ?


どうやらみんなで演奏しようのコーナーらしい。
意外と楽しいのでしばらく叩きまくった。


ヘヴンに戻ってくると、ちょっと見といた方がいいという話のエントランスバンドがやっていた。
入り口バンドか・・・変な名前。

ヘヴンの割に結構ガチャガチャしてるというかヘビーな感じだった。
こういう感じならマーキーでも良かったのでわ?と思ったが、ヘヴンも賑わっていた。


ホワイトへの帰り道。なんかアヴァロンがエライことになってる。こんなアヴァロンは久々に見るぞ。
橋本・F・高橋というらしい。藤子F不二雄か!
なんか、つじあやのみたいな音だった。なんにしても人大杉なのでとっととお目当てのホワイトへ。

 
ホワイトのお目当てはヤガ・ヤジスト。公式でジャガ・ジャジストって書いてあるけどヤと発音する方がノルウェー的に正しいらしい。
種類的にはシューゲイザーのクラシックジャズみたいなプログレ。
日が落ちてきて、待ち時間の間に予報どおり雨が降ってきた。

けっこうな雨量になってきてうなだれる面々(笑)

でも登場すればハッピー!それがフジロック。
メンバーは「みんなのレインコートが色とりどりですごくキレイに見えるよ」って言ってた。
北欧だから?片言みたいな英語に聞こえたけど。訛りを消すように喋ってくれたんだろうか?

演奏のほうも、雨が逆にテンションを上げてくれるような感じ。シガーロスとかもそうだけど、ホント北欧の音楽って
こういうセンスの音楽教育受けてなきゃ、絶対出せないよなあって雰囲気。
でかいラッパ・・・なんだっけアレ?チューバだっけ?吹くほうもすげえでかい奴だった。

フジが始まる数週間前にiTunesの無料ダウンロードで落とした楽曲がすげえ良かったので慌てて原盤をGETして望んだ当日。
いやあ、別に予習してようがしてまいが関係ないね。こういう音楽は。だいぶ満たされた。

 
雨のボードウォークを歩いて苗場食堂へ。着いたころには雨は止んでいた。
ちょっと本気で飯が食いたいので美味そうな所を探す。

 
白羽の矢が立ったのはココ。めら蔵焼きそば。
のれんのアイコンがしっかりあるという事は、味がちゃんとパッケージとして確立しているだろうという、非常にビジネスライクな大人の予想。
・・・正解。バカうま。これはバカうまだった。つーか、年々フジのフェスご飯はレベルが高くなっていく。これはすげえことだ。

そうこうしている間に、迂闊にもマーキーに乗り遅れた。
期待のTheXX。出てきちゃってた。にしてもマーキーは満杯。さすが。
 
演奏のほうは・・・・・・これは・・・・・・
ハンパないぞ!マジで!
いや、こんな「大物の雰囲気」持ってるとは!
So Cool!!
間違いなく次回はトリ級の出来栄え。さきほどのヤガヤジストをあっさり抜いて、今日イチの衝撃をもってVCR。マジですげえ良い。
ノリノリという音源じゃないだけに、外からは分かりにくいかもしれないけど、ココにいる連中の頭の中は興奮状態だろう。
聞いてて、ちょっとドキドキする。まったりムードのテンポなのに。

少なくとも単独公演でもっかい来たら見に行かなくては。
リキッドかO−EASTあたりだとサイズや雰囲気的にもハマるかな。


すっかり暗くなって、ここはグリーンステージ。
そうです。
今回のメンバーの中でもひときわオーラを放つジョンジー(ジョン・ポール・ジョーンズ)
ビートルズを越えるほどの人気を持つのはツェッペリン以外にないと言わしめる伝説のバンドのベーシスト。
ツェッペリンが凄いのはジミー・ペイジ、ロバート・ブラント、ジョン・ジー、ジョン・ボーナム全員のレベルが異常に高かったことだ。
それを、あのデイヴ・グロールが召集したという事実。
ジョン・ボーナムに匹敵するドラマーはオレだけだと言わんばかりの叩きっぷり。
なんでもできるデイヴだけど、やっぱりニルヴァーナ時代のドラミングが一番ハマるのか。

しかし太い音だ。リズム隊が強力すぎる。
ここでサプライズ!一瞬だけど、移民の歌のリフだ!(アアアア〜、ア〜って超有名な曲)!
後に69サイトのブログチェックしたときに編集部も書いてたけど、確かに今ちょっとだけ「移民の歌」がジョンジーのベースから放たれた。
うわあ、2007年にチケット一枚に1,900万円の値がついたツェッペリンのLIVEの音だ。

圧倒的である。こんなにも圧倒的だったか。CDでは、そんなにクオリティの高さを認識できなったがLIVEはケタが違う。
熱気を保ったままステージは終了した。

そして、女子供たちがワラワラやってきて、いよいよヘッドライナーの登場なのです。


MUSEのLIVEはとにかく楽しまなきゃソン。
モッシュピットに入ってじっと我慢の子なのです。

 
意外と待たせやがったヘッドライナーは、変なメガネのボーカルと全身タイツのドラムスと普通のベーシストで構成されてました。

まあ、映像効果とかやっぱ凝ってるよね〜。
 
セットリストはこないだの武道館とほぼ変わらず。でも「君の瞳に恋してる」のカバーをやんなかったので、武道館の方が得した感じ?
ただ、ステージの規模が大きくなるほど実力が生かされるバンドなので、勢いはどんどん上がっていく。
さらに客も歌う、歌う。大合唱だ。ウェンブリー級の合唱である。

MUSEがLIVEバンドたるゆえんは、LIVEでMUSEを見て面食らった面々がどんどん拡大して、回数を増すごとに
相乗効果を上げていくことに他ならない。昨日より今日。今日より明日のLIVEの方が彼らを大きくしていくのだ。
 
お約束のアドバルーンは目玉のオヤジだ。プラグインベイビーで一斉に放たれたバルーンは風でL側のモッシュピットに流れる。
R側の客でバルーンがこなくて、本気で怒ってる人もいた(笑)
楽しみだったんだね。
ラストは、ココ最近のお決まりナイツオブサイドニア。
締めはアー、アー、アー、アーアアーアー。なのだ。

最後はすげえ勢いでスモークがドカーンで終了。みんな、お腹一杯になったんじゃないでしょうか。

さて、時間的には今日のラストが終わったけど、どうしようかな、と思っていたら
ふくらはぎがパンパンなことに気づく。
あれ〜?暴れたのってASHとMUSEくらいなんだけど。

どうやらツレも足がまずいことになってるらしい。
しかたなく宿に帰ることに。う〜む。30になって感じる体力の衰え。
グリーンで野宿していた夜が懐かしい・・・。

全くおちつかねえ明かりの宿に帰ってきた。例年より距離が近いのは良いが、苗プリに泊まりてえなあ。という理想は捨てられない。
ツレの知り合いは業界関係者なのでツテで泊まってるらしいが、それでも関係ない人と相部屋らしい。

まあ、しっかり雨にも降られたので、今日一日の疲れを癒しに風呂に直行。

・・・ちょっと狭い風呂だった。
あとシャワーの位置が高すぎて色々困った。あれもなにかのトリックだろうか。

歯を磨いたら、もうウトウトの限界である。
こうして2010年の初日の幕は閉じた。


・・・2日目につづく・・・

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